その男、凶暴につき(映画)

その男、凶暴につき(1989)
3-4X10月(1990)
ソナチネ(1993)[日]

記念すべき北野武監督の第一作「その男、凶暴につき」
これが初監督作品だなんて信じられないほどの驚きと衝撃をうけた一本。脚本、演出、キャスティング、美術、カメラワークどれを取っても完成度が高く、引きのカット、独特な間、執拗な暴力描写、躊躇ない発砲などための無い描写の手法に一気に引き込まれた作品。

そして第2作の「3-4X10月」
北野監督にとってこの作品はきっと実験的映画では?ストーリーうんぬんよりまず撮りたい画を決めてから物語の構成を作った感じはあるものの、夏、空、海、砂浜、沖縄、そしてのちにキタノ・ブルーと呼ばれる「青」の色使いが登場。荒削りながらも次作『ソナチネ』で見事に開花するネタが満載の外せない作品。ただ興行的に恵まれなかったのは頷けますが…

そしていよいよ「ソナチネ」
今も作品を作っている監督には失礼ですが、今のところ自己評価では北野監督の最高傑作。
全体を覆い尽くす虚無感と暴力と死、それとは正反対の夏、空、海、砂浜、沖縄、そしてキタノ・ブルー。様々なエピソードが起こるのが突然、でも唐突でないと感じるのは監督の空間や時間(間)の撮り方の感性ゆえ、流れゆく時間の儚さを描く手腕は天才的。死と笑いの表裏感覚、北野武の表情があまりに魅力的でなにかに取り憑かれて映画を撮っていたのではと思える感じ。キャスティングもたまらなくいい、勝村政信と寺島進のコンビ、大杉漣の存在感、そして渡辺哲の役柄も最高です。

自称キタニストとしては黒澤明監督以来、日本の映画を変えたと思う北野武監督おすすめの3作品でした。

2017年11月
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