燃えよドラゴン【ENTER THE DRAGON】[1973/米・香]
まずは声を大にして言います!「とにかくブルース・リー大好きです!」こんなにも単純に面白くて、痛快で、強さを感じて、圧倒されて、興奮して、影響された何拍子もそろった映画はきっとあとにも先にももう出てこないって言い切れる作品。
自分以外の人でも40代後半以降の男性でブルース・リーと燃えよドラゴンを嫌いだっていう人に会ったことがないです。
初めて劇場で観た時、当時中学生だった私は洗脳されたように映画館からその足で空手道場へ直行し入門してしまったほどでした。(もちろん親に許可もなく、ものすごく怒られましたが・・・笑)
また、この作品が上映されていた頃は今のように入れ替え制ではなく、何度も映画館に通い、同時上映の作品を我慢して観ながら、粘って何回も繰り返し鑑賞しました。たしか映画館で18回観たって友人に自慢した記憶があります。
正直ストーリーなんてどうでもいいんです。これは映画のひとつのジャンルを全世界に構築したそれはそれは偉大な映画。最近のCGやワイヤーアクションなんかまったく比になりません!作り物では絶対に味わえない本物のアクションの感動があります。そしてアクションばかりではなく、怒り・哀しみ・誇り…それら感情を表情のひとつに詰め込んで魅せたブルース・リーはスーパースターでありスーパーアクターでもあるんです。西洋人が東洋人に憧れ、初めて東洋人になりたいって思わせた作品。
冷静に見れば荒唐無稽で無茶苦茶な話(笑)ただ、たった一本でこれほどまでに全世界に衝撃を与えた映画は他には無いでしょう。最近になってこの映画を観た若い方はわからないかもしれないけれど、当時この映画によってどれほどの人が、どれほど影響を受けた事やら…
当時中高生は皆揃いも揃って何かにつけて「アチョー」って叫んでました、ふざけて友達を小突くときも「アチョ」、連続して小突くときには「アタタタタタぁ」、その度にいちいち眉間にシワをよせて苦い顔して小刻みに顔震わせて(笑)、あらゆるものを蹴って、ヌンチャク振り回して(笑)誰もがブルース・リーになりきってました。
(ちなみにゴキブリ嫌いな私は、今でもゴキさんを見つけて殺虫剤をかける時に「アチョ」って叫んでしまいます)
この作品は理屈なんて抜きに楽しむエンターテイメント作品です!細かい事なんて考えちゃダメです…“Don’t think. Feel!”(笑)
- 2015.12.14
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