天国から来たチャンピオン【Heaven Can Wait】[1978/米]
この映画を初めて観たのは30年以上前、他の作品との2本立てでオマケの方だったと記憶してます。あの年齢だったからこそすごく素直に観れたせいか、個人的な想い入れがすごく強い作品。今観ると映像はちょっと安っぽかったり話に無理がある展開もありますがヒューマンコメディのジャンルでこんなにも純粋に感動した映画は初めてで、とくにラストはいつ見てもホンワリ嬉しい気持ちになります。
「幽霊紐育を歩く[米/1941]」という作品をリメイクしたいと願っていた主演のウォーレンビーティーがモハメドアリに出演を依頼するも断られ、監督人選も難航したため自分で演じて自分で撮ったとのエピソードがあります。そのため元ネタではボクシングを通じての内容をここではビーティー自身に経験があるアメフトに置き換えたとの事。
恋愛場面の演出もよくありがちなベタベタの画写やセリフもないのに、なんかジーンといい感じなんです。困難の末に映画化にこぎつけた初監督のウォーレンビーティーに協力したという俳優人も名優ばかり!また音楽も当時大好きだったデイヴグルーシンのサックスの旋律がこれまたいいんです。
この映画の後に類似した路線の作品が様々作られますが、この映画ほどの感動には至っていません。私の心にしみる大好きな忘れられない作品です。
毎回映画に添える好きなシーンの画像は、エンディング後の展開を色々想像してしまうお洒落なラストカットにしました。
- 2015.12.07
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