十二人の怒れる男【12 Angry Men】[1957/米]
TVと映画ってまったく違う次元のものなんだ!と本当の意味で映画を好きになった作品。
もう十数回は観ていてストーリーも完全にわかってるけど何度観ても本当に面白い。最初から最後まで場面はほぼ一つの部屋の中だけの陪審員会話劇ですが見るたびにぐいぐい引き込まれます。神業とも言える脚本とさすがのシドニールメット監督の手腕、会話や説明から犯罪場面がイメージできて落語や小説を読んでいるのに通じるものがあります。
昔の映画は苦手とか、モノクロ作品はちょっと・・・という方も多いですが、この作品だけは多分誰が見てもきっと別格です。自分は息子達(長・次男ともに)たしか中学生の頃に観せましたが、渋々見始めた彼らが途端に息を呑んでのめり込んで鑑賞していた姿が印象に残ってます。
もしまだご覧になっていないとしたら、とにかく超お勧めの一本です。観なければ絶対に損します。
ウィリアムフリードキン監督のリメイク版(1997)や三谷幸喜脚本のパロディ版「12人の優しい日本人」という作品も面白いですが、まずは1957年のこのオリジナル版を観るべきです。
こんなにも素晴らしい映画なのにこの年は「戦場に架ける橋」が作られた年でもあったためにアカデミー作品賞を取れなかったっていうのは個人的にはまったく納得がいかない話です。
- 2015.12.03
- 寄り道!?脱線!?BOSSブログ/ BB, スタッフブログ, 趣味と映画の話