カッコーの巣の上で【One Flew Over The Cuckoo’s Nest】1975[米]
最初に観たのは確か高校の頃だったかと…ジャック・ニコルソンという役者の演技と存在感にただただ圧倒!物語の内容は人間の尊厳の話…って書くと何だか重い感じですがテンポよく引き込まれるストーリーで2時間13分あっという間の感動のラストへ。
映画に登場するほとんどのキャストが情緒が不安定で社会性に欠ける人達、無気力で無関心な彼らが心を開いていく出来事のひとつひとつのエピソード、とにかくいちいち小気味がいいんです。観ているうちに、どちら側がおかしいのか?間違っているのはどっち?ってよく分からなくなります。自我や思考を抑えて周りに合わせる生き方と、感情や行動に嘘をつかず純粋に生きる生き方のどちらが真っ当なのか?この映画を観た時に真剣に考えた事を思い出します。
バスケットボールのシーン、消えたTVを観るシーン、そして私はなんといってもガムを分け合い食べるシーンは観るたびに笑みがこぼれおもわず拍手喝采です。
後半ドンチャン騒ぎの中、真顔の主人公にズームしてまるで映写機がトラブって映画が止まっちゃったかのような長い長い沈黙シーン。あの時の微妙な表情の変化はまさにジャック・ニコルソンの真骨頂。そこから物語は感動的なクライマックスに入ります。必見の価値充分の作品です。1975年アカデミー賞主要5部門受賞作品。
若かりし頃のクリストファー・ロイド(「Back to the Future」の博士ドク)も出てますよ。
原題のcuckoo(カッコー)はスラングで「crazy」の意、でnestは「巣」「カッコーの巣」そしてone flew overだから訳すと「カッコーの巣から一羽飛んでいきました」って感じ…おっとネタバレになるからこの辺で
- 2015.12.02
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