ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ【ONCE UPON A TIME IN AMERICA】[1984/米]
「時計の鍵を返しにきた」と止まっていた時計が再び動き出した時からアメリカの禁酒法時代に翻弄された少年達の少年・青年・老年期を行き来しながら物語は進みます。
大人への背伸びと女性への性の興味「ケーキをもっていくと…」と聞いた少年がなけなしのお金で買ったケーキ。待たされている間に包装紙に付いたクリームをちょっとだけ舐めて、最後にはたまらずにケーキにかぶりついてしまうシーンが微笑ましくも、なぜかとても切なく毎回ウルっとします。
そしていい映画にはいい音楽の通りモリコーネの切ないパンフルートのメインテーマ。
そしてアマポーラの流れる中トイレの壁から踊りの練習を覗き見する少年がそのまま今の年齢へクロスフェードするシーン…もう最高です。
印象に残るラストのヌードルス(デニーロ)の微笑み。
この笑顔はいろんな意味にとれますが、自分にはレオーネ監督が「むかし、むかし、アメリカで…」そんなタイトル通りの満足の作品を撮った「してやったり!」のメッセージのように思えて仕方がないです。
上映時間ディレクターズカット版で4時間弱、それでも年に一度は必ず鑑賞します。
ゴッドファーザーに勝るとも劣らないそれはそれは素晴らしいギャング映画…いえこれはやはりアメリカが一番アメリカらしい時代の友情大河ドラマです。
- 2016.06.04
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