1.最初にわさびの茎をむしります。
手で簡単に剥けます。
2.茎を全て取り除きます。
3.包丁を使用し、皮をこそぎ落とします。
4.「の」の字を描くようにおろし金でわさびをすります。
5.この様なカタチになればOK!
6.おいしいわさびの出来上がり。
わさびは他の根菜と同じように、根茎(※すりおろして使用する部分です。茎の一部なので根茎(こんけい)と呼ばれます。わさびは新葉を伸ばし、外側の古葉を落としながら大きくなります。表面がゴツゴツしているのは葉が落ちた痕跡だからです。)の先端の方の細胞が古く、茎に近い方(元)が新鮮です。成分は元の方が豊富だと思われがちですが、差はほとんどありません。
すりおろすと先端の方は元の方に比べざらざらとして粘り気が少なく、黒っぽくて固めです。
なので、元の方からすりおろすことをおすすめします。ただし、1本のわさびを何回にもわたり使うときは、風味を保つために先端からすりおろしてもいいでしょう。
根茎の表皮を削る必要はありません。汚れをブラシなどで軽く落とすだけで大丈夫です。
わさびは、きめ細かくするほど辛味が増すといわれています。これは、わさびの細胞が壊れることで辛味成分(アリルからし油など)が生成されるからです。
すりおろしたわさびを包丁の背で叩いたりしますが、これも叩くことで粘り気が出て辛味が増すからです。おろしたての場合は必要ありませんが、30分や1時間過ぎたものは叩くことをおすすめします。
また、「わさびは笑いながらすれ」といわれるのは、力を入れずに細かくすれと教えたもの。力むとキメが荒くなり粘り気も落ちてしまいますので、優しくすりおろしてください。
おろし板はサメ皮に限るといわれますが、一般家庭ではこだわる必要はありません。なるべくキメの細かい板を使えば何製でもいいでしょう。
ただし、わさびは金気を嫌うので、おろしたらすばやく陶磁の器に移すようにしてください。
わさびの品質低下を防ぐ最良の方法は、なるべく早く使いきることですが、一般家庭ではそうはいきません。保存する場合は冷蔵庫に入れてください。